# #63 小山さんをゲストに SciPy con参加と PyVistaの話を深く聞く

Season: 3
Topic: 63

# Note

Guest:

小山 @tkoyam010 さん

  • 都内のIT企業でシステムエンジニアとして働いています。業務内容は科学技術計算がメインです。Pythonは新卒だった2012年前後くらいから触りはじめ論文の計算のためにMatlab代わりとして使い始めました。

Contents:

  • ゲスト小山さんの紹介、Python mini Hack-a-thonの常連
  • 修士時代に計算に必要でPythonと出会った
  • SciPy Conference 2022に参加してきたのが今日のメイン話
  • パッケージSciPyとカンファレンスの名称の違い。カンファレンスのSciPyは科学技術計算系のカンファレンスとなっている。2001年からスタートしている。
  • 2023年以降のSciPy Conferenceは、NumFOCUSが運営する方針で動いていくことになった
  • 科学技術計算系のOSSをサポートしているのがNumFOCUSとう団体という認識
  • PyDataもNumFOCUSのサポートを受けている一つのプロジェクト
  • テキサス州Austinてテック企業が移っているらしい
  • Enthought社Jillさんはすでに引退した。今はKristenさんがカンファレンスのなんでもやってくれる
  • PyCon JPと比べてSciPy conは企業色が強いように感じてたが、他のアメリカのカンファレンスにくられべれば自由とコミュニティ主体が感じられるようです
  • PyVistaは、Matplotlibのような可視化ライブラリ
  • Visualization Toolkit(VTK)という3Dコンピュータグラフィックス・画像処理・可視化のPythonラッパーを作ったのがPyVista
  • VTKのAPIをimportしてNumPyやMatplotlibのようにAPIを呼び出せるようにすることを目指してvtkiプロジェクトがAlex Kaszynskiにより立ち上げられ、その後、Bane Sullivanによる積極的な貢献があり、Pythonicな可視化ライブラリPyVistaとして2019年にPyPIにリリース
  • 小山さんはPyVistaのコントリビュータだったが貢献が多くなったのでAutorに名前が入っている
  • 小山さんが段取りをして、作者の2名と一緒にチュートリアルをやることにして、アメリカのテキサス州まで行った
  • チュートリアルには、JupyterLabをmybinderサービスで提供し、環境面の心配がなかった
  • JupyterLabの作者でPythonの元Steering CouncilであるCarol Willingさんも参加してくれた
  • ドキュメントをsphinx-galleryを使ってビルドしたものをチュートリアルで併用して利用したのは良かった
  • Pythonのドキュメント文化が全体のエコシステムを支えていると思う部分がある
  • SciPy con 2022は、チュートリアル2日間、カンファレンス3日間、スプリント2日間の1週間のフルカンファンレス
  • LTはできなかったが、太陽系の惑星の可視化ネタをカンファレンス参加者用のLTネタを出したら、Jorge Martínezさんが強く興味をもらって、PyVistapoliastroがそれぞれどこまで実装を担当するかについてスプリントで深い議論につながっていった
  • スプリントに初参加でかつOSS貢献初めて人向けに、docstringに利用例コードを追加するというIssueを作っておいて、使い方の学べるし貢献にもなるので良い方向
  • どのプロジェクトにもできるアクセシビリティを高めるチャレンジとしてAlt Text Sprintsというワークショップもやっていた。ここから見えるimgタグのalt属性の深堀り
  • 英語へのハードルはあるが専門用語がメインなので理解はできたと思う
  • SciPy conのフィードバックセッションがあり、スプリント初日にする案があったがトーク準備の時間に当てられたりするとかの意見があった。スプリントの楽しさをどう伝えるかが難しい
  • 他のフィードバックとして、社会科学をカンファレンスの範囲になるのかという議論は面白かった
  • カンファレンス中は、コミュニティやメンテナーの気持ちについての話を聞く機会を多くした
  • 渡米の苦労はCOVID-19対応が変わらずあるなって話
  • NASAの宇宙センターのツアー見学はの楽しかった
  • PyVistaをNumFOCUSの援助を受けられるように申し込みを行った
  • Google summer of Codeについて紹介
  • Matplotlibの開発リーダーと会ったThomas A Caswellさん
  • scikit-learnのメンテナと会ったThomas J. Fanさん
  • ReadtheDocsの開発をしていたastrojuanluさんにレセプションで会った
2024 — terapyon