# #113 小山さんをゲストに SciPy con 2025参加報告
Season: 3
Topic: 113
# Note
Summary:
SciPyは科学技術計算と可視化に特化した国際Pythonカンファレンスで、NumPyやJupyterなど著名ツールの誕生地です。カンファレンスの詳細を小山さんに書いたっていただきました。小山さんはAIエンジニアとしてLLMやClaude Codeに注目。Git対応・AIネイティブなMarimoの台頭や、Anacondaライセンス問題と新パッケージマネージャーPixi、OSSの公共インフラ活用などが議論されました。
Guest:
小山 : @tkoyam010
燈株式会社という建設・製造業のAIスタートアップでAIエンジニアをしています。現在はLLMチームでPythonをバリバリ書いています。最近はClaude Codeにハマっています。前職では建築土木の物理シミュレーションをしていました。現職でもそれを活かし、物理シミュレーションのAIプロジェクトにも参加しています。Pythonコミュニティには6年ほど前から参加しています。
Contents:
- ゲスト紹介: 小山さんは転職してAIエンジニア(LLMチーム所属)。
- 寺田さんも7月にPyCon US振り返りやEuroPythonなど多数イベントに参加。
- 夏山合宿でAI活用におけるGitと開発ワークフローの重要性を議論。
- 小山さんはSciPyカンファレンスの常連参加者からの報告
- SciPy 2025は科学技術計算・可視化に特化した国際Pythonカンファレンス
- SciPyはNumPy、Jupyterなど著名Pythonツールの「生まれ故郷」。
- 参加者数400~500人で、ワシントン州タコマで開催。主催は**OSSスポンサーNPO「NumFOCUS」**で、AI分野への資金配分を増加中。
- 小山さんはSciPyチュートリアルスタッフを3年連続で担当。
- チュートリアルでGit・AIネイティブな「Marimo」の利用が増加。
- キーノートでHAF氏が「公共インフラにおけるOSS活用」の重要性を強調。
- MatplotlibのKyle氏が動的プロットの新機能「DataContainer」を発表。
- Jacob氏がユーザー視点での移行負担に基づく「Effective Versioning」を提唱。
- SciPyのトーク採択倍率は約10倍で、セッション数拡大を検討。
- 「SciPy Tools Plenty」で主要ライブラリ活動報告、Jupyter Book公式採用も。
- 小山さんはライトニングトークに登壇、ユーモラスな発表。
- BoFセッションで「Anacondaライセンス問題」を議論。代替案としてコミュニティベースの「Conda-Forge」利用を推奨。
- Rust製高速パッケージマネージャー「Pixi」が注目され、Conda-Forge利用をデフォルト化。
- 小山さんはNumFOCUSの支援に感謝し、PyVistaユーザーの声がモチベーションに。
- 来年1月に日本で「SciPy Data Japan」開催予定。
- PyCon JP 2024が9月末に広島で開催。
Links:
- SciPy 2025 カンファレンスレポート: https://tech.akariinc.co.jp/entry/2025/07/24/190000
- pyOpenSci Pythonパッケージガイド日本語版を公開しました: https://tech.akariinc.co.jp/entry/2025/05/01/190000
- https://numfocus.org/
- pyOpenSci Pythonパッケージガイド: https://www.pyopensci.org/python-package-guide/ja/index.html
- https://marimo.io/
- https://pixi.sh/latest/
- https://conda-forge.org/
- https://www.anaconda.com/